はーと

懐かしい曲が聞きたくて、
福山雅治のheartってのを流してみた。

うーん懐かしい。
歌舞伎町時代の1番の思い出の曲かも。
たまたま聞いたラスソンがこれで、
初めて行く場所の初めての遊びで、
帰り道は眩しいくらいの冬晴れで、
何もかもが感動の一言だった日。

あの日が無かったら多分大金を落とすことも無かったんだろう。
でも、衝撃的なことばかりで
見たことない程の煌びやかな世界で
一瞬で心を奪われてしまったんだよなぁ

確かその時はでっかい失恋をしたばかりで、人なんか絶対信じないぜ〜みたいな
厨二病まっさかりの時期だった。

だからこそ、金の繋がりだけのあの世界が楽しかったのかもしれない

切る時も切られる時も痛みなんて無いと思ったし、実際無かったしね。
人間の本質なんてきっと損か得かだけなんだよなぁ、と深く思った1年だった

でも、今の若さでそれを完全に判り切る事が出来たお陰で
人に無駄な期待もせず傷付くことも減り
そして立ち回りは上手くなった気がする

それを知るためのあの金額だったとして
金の怖さと人の怖さ、そんでもって自分の弱さを知るための金と、時間だったとしたら惜しくはないな。

若い頃の自分が見たら、今の自分は屑にしか見えないんだろうけど。
あの頃夢見ていたヒーローにはなれなかったな。
つーかそんな無償で救ってくれるヒーローなんてさ、居ないんだよね。

みんながみんな自分の事でいっぱいいっぱい。
大切なのは自分という軸で、それは寂しい事だけれど当たり前の事。

10代の時に思ってたよりも、
オトナのセカイは厳しいし冷たいです。

そして、スーツを決め込んで社会の歯車になんかならねーわ!
ってカッコつけて決起してた自分はもう居ないよ。
寧ろ社会の歯車にすらなれてるかどうか不安だ。

人混みに紛れて、今を生きるだけで精一杯です。25歳の自分は。

でもまぁ、毎日それなりに楽しいのかな
うん。楽しいと思わなきゃやってられんわ。
あの頃抱いてた希死考慮は消えてないけど、その時が勝手に来るまで適当に楽しくやらんといけないんだろうね。

願わくば早く終わりたいと思うけど。
生きてるうちは、今日を生きていく。
明日とかじゃなくて今日を。

そんだけで精一杯のちっぽけな人間に成り下がってしまったな。切な。

そんなちっぽけで下らない自分は、
今日を生き抜く為にそろそろ寝んとな。

おやすみ。